日本近代建築の父

2023. 10. 26

辰野金吾をご存知ですか?
日本近代建築の父と呼ばれる著名な建築家です!
代表作と言えば【東京駅丸の内駅舎】でしょうか。
その他にも日本銀行本店(旧館)、日本銀行京都支店(現・京都文化博物館)、
奈良ホテル、大阪市中央公会堂など現存しているものもたくさんあります。

と言うわけで作品の一つである日本銀行本店(旧館)に見学に行ってきました~。

重厚感のあるファサード!!カッコイイ~(*>ω<)bイイネ
※現在はこの本館(旧館)に隣接して新館が建っており、ほとんどの業務は新館で行われています。
こちらの建物、もちろん?!国の重要文化財に指定されています。
見学は予約制(無料)で見学時に身分証の提示が必要です~。
係の人の案内に従ってツアー形式で見学をしていきます。
原則 写真は禁止(*`・x・)乂 Non!
一部だけ撮影可能です。この前庭?は撮影OKでした~。
日銀を上から見ると「」の形に設計されてる説については、係のお姉さんが
「この当時の『エン』は『』なのでその説(円)は正確じゃない」
との事でしたが、偶然ってすごいなぁと。
設計した当時はまさか漢字が変わるなんて思ってもなかったろうし・・・

ついでに、現在は変動為替と言って毎日「円相場が~」とか聞きますが、
戦後間もなくは「固定相場」と言って1ドル=360円と固定されていました。
360円の理由は円=〇=1周360度やから!なんて説がありますが、
これはウソなんで信じたらあきませんよ~笑

さて、内部見学は歴代の日銀総裁の肖像画からスタートでした。
歴代総裁の中には第20代総理の高橋是清氏も名を連ねています。
(五・一五 事件で当時の総理大臣だった犬養毅氏が暗殺された際には大蔵大臣と総理の兼任もしていました)
高橋是清は大蔵大臣を7度務めるなど、近代日本の礎を築いた財政家です!
中々な人生を歩んでおりまして、アメリカ留学した際には留学費用を着服されたり、
ホームステイ先に騙されて奴隷にされたり(本人は奴隷の自覚なしだったそうです)、
帰国後は官僚人生をドロップアウトしてペルーで事業に取組むも失敗して無一文、
ホームレスになったりと・・・よく総理大臣までなったな!と言う方です ナントッ!!Σ(゚∀゚ノ)ノ
そんな彼の最期は二・二六 事件で幕を閉じています。
最後の最後まで凄まじい?生涯ですよね・・・

この歴代総裁の肖像画ですが、関東大震災の際に焼失したため再製したものだそうです。
ドームの一部など焼け落ちた部分もありますが、辰野金吾の設計は頑丈との評判から別名


【辰野堅固】


なんて呼ばれていたんです。
それを現すように堅牢な建物だったこともあり、大規模な被害はなかったそうです。
震災後、弟子の長野宇平治が復旧を担当することに!
彼は師である辰野金吾の設計に基づいた復旧を目指していました。
復旧作業に伴い測量を行なったそうですが、これが何回やっても上手くいかなかったそうです (;´・ω・)ウーン・・・
測量と言ってもテープ測量やったみたいで正確性に欠ける事が一因で
(テープ測量=巻尺とか持って寸法測る)
測量やってた人が当時の実測図を見つけて
「これでええやーん!!\( *´∀`* )/」
ってなったんですけど許可おりなかったそうです・・・
でも何度やっても合わんもんは合わん!と言う事で測量担当者は
そーーーっと青写真と実測を照らし合わせた実測図を作成したそうです笑

やってられるかーーーーーー!(ノ`□´)ノ⌒┻━┻
ってなったにやろなぁと勝手に想像してみる。。。
長野宇平治は実物に勝るものなし!って考えやったみたいですが、
現実を鑑みるに何度やっても合わん測量を延々とさせられる方が無駄と感じてまうのは
分からんでもないかな、と。

そんなこんなで現場努力?があって、今も辰野金吾の建物を楽しむことが出来るわけです。

と言うわけで?!
見学はまだまだ続きます・・・
と言うか最初の肖像画から進んでない笑