五輪塔修復のお手伝いをしてきました その②
2025. 6. 4
社員旅行と同時進行でお届けしております
県重要指定文化財の五輪塔修復について、今回は2回目になります。
早速ですがこちらの写真
このジェルシートの正体についてご紹介していきます。
こちら
株式会社 安震(あんしん)
各種機器設備に地震対策「安震アジャスター」アンカーなしで地震対策ができます|地震・震災・災害対策 (ans1828.com)
が開発した耐震用ジェルになります。
このジェルを五輪塔を組み上げながら間に挟むことで耐震補強が可能なジェルシート!
こんな感じ↑↑でジェルを間に挟みながら組み上げていきます。
これは五輪塔の上部の方ですね~。
上部は上部で組み上げて、あとから下部と組み合わせるようにしていました。
さて、こちらは下部の組み上げシーンです。
1番下の土台となる【地輪】の位置しっかり決めます!ここ、大事( -`ω-)キリッ
そして耐震ジェルをを置く前に大体の位置に【鉛】を置きます。
右上の写真、よく見ると小さい黒い何かが置かれているのが分かると思うのですが、これが鉛です。
この鉛を置いて、そこから耐震ジェルを置きます。
そしてジェルをしっかり固定。
これは省略していますが、上部でも同じ工程を行っています。下部だから・・ではありません。
右下の画像ですが、水輪に穴が空いてる!!
何かを納めてた穴?
この穴、次に修復されるまで人の目に触れることなのに穴なので
「記念にっ!!」と思って撮りました。
何の記念やねんって思いますけど、記念は記念です笑
で、このジェルもすごいんですけど・・・
すごいのは他にもあって、今回作業をされた石工さんです。
谷本石材
5代続く石工さんで5代目の社長さんは黄綬褒章を授与されたそうです。
黄綬褒章は農業・商業・工業において模範となる技術や事績を持つ方に授与されるものです。
すごい~(*´꒳`*ノノ゙パチパチ
そしてそして、この砂。
分かりますか?ちょっとこげ茶色の土。
これを隙間に詰めていきます。めっちゃ土の色やん!って思うでしょ?
でもね、時間が経つとあまり分からなくなるそう。
実際、翌日見に行ったらちょっと白っぽくなってて、月日が経つにつれて馴染むようになっているらしい。
これも安震さんが独自に調合されたものだそうです!!
色んな人の色んな技術が詰め込まれた五輪塔
最終的に・・・
この通りです~(*✪Ꙙ✪*)スゴーイ
現在は覆いとなる建造物があるのでこの状態で見れるのはこれが最後の機会でした~。
雨風は石の五輪塔の保存にとって大敵になってしまうので、
そういったものから保護して末永ーーーーーく地域を見守って欲しいなと思います!
ってmatsuuraは?matsuuraはどこで出てくるんや?!
と言う事で、次回はmatsuuraのお手伝いした成果を一部ご紹介したいと思います~
次回ね、次回!!!