五輪塔修復のお手伝いをしてきました その①

2025. 5. 28

社員旅行について書いていたのですが、
県指定重要文化財の修復について書いていきます。
多分1回では終わらないハズ

別所にある仏心寺に兵庫県の重要文化財に指定されている
五輪塔があるって知ってましたか?
石造五輪塔 | 姫路市 (himeji.lg.jp)
姫路市のホームページ↑↑でも紹介されています。
こちらで紹介されている写真をご覧頂くと分かりやすいと思うのですが、
石にはカビが生えていたり苔むしていたりと歴史を感じさせる仕様になっております。

この五輪塔を保護する方向でお話しが進み、実現に至った次第です。
県指定重要文化財なので色々と許可とか必要なんよね・・・
ですが、私自身がその辺の難しいお話の詳細は不明なので省略させてください~。
奈良にある文化財総合 コンサルタント業 – 有限会社ワーク (work-excavation.com)さんが
中心となって動いておりました。
ちなみに、発起人は地元の方です。
これは自治会などが働きかけた結果です(*´꒳`*ノノ゙パチパチ

matsuuraとしては

の技術をお手伝いとして提供させて頂きました。
五輪塔の解体前・後で写真測量を行ないました。
五輪塔修復のお手伝いはウチにとっても良い経験になりました。

私が写真取りに行ったのが最終段階の時だったのでその写真しかないのですが
紹介していこうと思います。
まず、五輪塔の構造について触れていこうと思います。

全部で5段で構成されているのですが
下から順に「地輪」「水輪」「火輪」「風輪」「空輪」
と呼ばれています。
これは古代インドにおいて宇宙を構成する要素(元素)に由来しているそうです。
こちら仏心寺の五輪塔は鎌倉時代に建立なんやって。
立派ではあります。
ですが、長きに渡って雨風にさらされたら
そら汚れるし、カビるし、苔生すし、欠けるよね・・・
しかしですね、この写真の五輪塔はAfterのものなので、
Beforeが気になる場合は姫路市さんのHPをご覧下さいね~
(解体前は行ってないからね、写真あらへんのよ)

そして彫られている文字と言うかこの彫りにも注目、こちらの彫り方を

と言います。
V字形に彫る彫り方なのですが、薬研(薬剤を粉末化したりする道具)
の形に似ているのでこの名前がついたそうです。
この薬研彫りもすごく立派で五輪塔の風格?!が増し増しですよね~。
さすが重要文化財


風雨にさらされ、一部が欠損していたりとこのまま置いておけない!
と地元の方々が立ち上がったことで今回のプロジェクトが進行されました。

欠損部はそのままですが、耐震補強されて囲いも出来た(ハズ)ので
風雨による侵食とうからも守れるでしょう。
石自体も薬剤による加工による補強が行われています。

組み立て時の写真はたくさん撮っているので次回、紹介しようと思います。
次回予告代わりにこちらの写真を。。。
あんしん
このジェルシートなんぞや?
ただのジェルシートに見えますよね?
ただのジェルシートって何や笑
これがスッゴイから(°o°*)
私は見学&写真係やったんですけど、色んな技術があってすごいと思いました。
あと、今回の五輪塔の解体・組立に携わった石工さんがこれまたスゴイんで、
そこも紹介出来たらなぁと思います。
それでは、また次回